抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ダイカストにおける市販ADC12合金のひけ巣発生臨界条件を検討するために,示差熱分析,一方向凝固試験,ダイカスト試験及びコンピュータ数値計算を行った。示差熱分析によって同定された市販ADC12合金の液相線温度,Al-Si共晶反応開始温度及び多元共晶反応開始温度はそれぞれ856K,838K及び826Kであり,凝固は801Kで終了した。一方向凝固試験では初晶デンドライト相が明確に観察され,デンドライト二次アーム間隔λ<sub>2</sub>と部分凝固時間θ<sub>f</sub>との間には次の関係が成り立った。λ<sub>2</sub>=6.45θ<sub>f</sub><sup>0.31</sup>またダイカストで得られた鋳物にも初晶デンドライト相が観察され,λ<sub>2</sub>より推定された凝固時の平均冷却速度は,表面から深さ約0.5mmの位置で約60K/sと考えられた。コンピュータ数値計算により求めたダイカストにおけるG/√<span style=text-decoration:overline>V</span>の値は,ひけ巣の少ない表面直下ほど大きい値であった。またΦ200μm以上のひけ巣が認められた臨界条件はG/√<span style=text-decoration:overline>V</span>1.4≦K<sup>0.5</sup>s<sup>0.5</sup>/mmであった。(著者抄録)