抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者は2007年からインタラクティブアートプログラミング演習においてロボティクス実習のための教材である教育用レゴマインドストームNXTを用い,芸術系学生にプログラミング教育を行っている。本論文では,NXT-G言語を用いて学生1人につき1作品を作る課題において,NXT以外に紙の素材を取り入れた場合の制作の広がりについて考察した。遊園地にあるアトラクションを題材とした20作品のうち紙を使った作品として,1)紙で傘を作成したメリーゴーランド「ぐるっとまわってなんかいてん」,2)紙でNXT本体を覆ってLCD(Liquid Crystal Display)を利用する「びっくりベイビー」,3)籤引き占い「フォーラスガーデン」,4)NXT本体を隠したお化け屋敷「くろいへや」を示した。それらの分析によってNXTに紙の素材を加えることで多様なカテゴリが作られ,演習の可能性が広がることがわかった。さらに,プログラム内容の違いとしては紙を使う場合に分岐の使用率が1.9倍となり,紙を使わない場合の方がループや並列の平均使用数が多く,動きが複雑でプログラムアイコンが多くて大きさが1.2倍であった。変数については紙を使わない作品では使用されず,紙を使う作品では使用が22%と製作内容の多様性が伺えた。