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J-GLOBAL ID:201202225692098497   整理番号:12A0419661

拡張現実感技術の最前線:第1回 総論

著者 (1件):
資料名:
巻: 66  号:ページ: 53-56  発行年: 2012年01月01日 
JST資料番号: F0330A  ISSN: 1342-6907  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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拡張現実感とは,コンピュータが生成した仮想物体や情報を現実世界の中に表示する機能である。この概念は,コンピュータによる効果的な作業支援の手段として考案されたが,技術の発展に伴い,さまざまな応用が検討されるようになった。例えば,ゲーム等のエンタテインメント分野においては革新的な映像表現技術として利用することができ,広告分野においては,ディジタルサイネージヘの応用や紙媒体の3次元コンテンツによる拡張などに利用できる。特に,位置情報に基づく情報サービスとの連携は,拡張現実感の長所が活きる応用である。本稿では,拡張現実感を実現するシステムの構成について説明し,そこで利用されるコア技術について説明する。さらに最近の技術動向と将来展望について述べる。1)拡張現実感システムの構成:HMD(Head Mounted Display)方式が主に検討されている。HMDを用いる拡張現実感システムには,ニつのタイプが存在する。一つは,光学式シースルー方式で,小型のディスプレイに表示された映像と現実世界からの光をハーミラーなどで合成し,ユーザの目に提示する方式である。もう一つは,ビデオシースルー方式で,小型カメラで撮影された映像は一度コンピュータに入力されてCG映像が合成され,合成後の映像をHMDのディスプレイに提示するものである。2)コア技術:三つの整合性を維持するためのレジストレーション技術が必要とされる。その一は,幾何学的整合性で,現実世界の中に仮想物体を3次元的に適切な位置姿勢で表示することである。これは位置合わせ技術とも呼ばれている。その二は,光学的整合性で,仮想物体の陰影を現実世界のそれとあわせたり,仮想物体の影を適切に表示することである。エンタテインメント応用などで非常に重要となる。その三は,時間的整合性で,CG合成における計算処理時間に起因する時間遅れをなくしたり,充分なフレームレートを確保することである。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
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分類 (1件):
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図形・画像処理一般 
引用文献 (8件):
  • 1)D.W. Mizell: "Virutal Reality and Augmented Reality for AircraftDesign and Manufacturing", Proc. of Int. Conf. On Artificial Realityand Telexistence(ICAT95),pp.13-17(2005)
  • 2)加藤博一:"ARToolKit",映情学誌,62,1,pp.48-51(2008)
  • 3)亀田能成:"マーカレスAR",映情学誌,66,1,pp.45-51(2012)
  • 4)神原誠之,横矢直和:"光源環境の実時間推定による光学的整合性を考慮したビジョンベース拡張現実感",信学技報,PRMU2002-190(2003)
  • 5)奥村文洋,神原誠之,横矢直和:"焦点外れによるぼけとモーションブラーの推定に基づく拡張現実感における光学的整合性の実現",信学誌D,J90-D,8,pp.2126-2136(2007)
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タイトルに関連する用語 (1件):
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