文献
J-GLOBAL ID:201202226814190256   整理番号:12A1558255

イネゲノムの変異マップから栽培イネの起源が判明

A map of rice genome variation reveals the origin of cultivated rice
著者 (37件):
資料名:
巻: 490  号: 7421  ページ: 497-501  発行年: 2012年10月25日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
作物の栽培化は長期にわたる選択の実験であり,これがヒトの文明を大きく進歩させてきた。栽培イネ(Oryza sativa L.)の栽培化は,歴史上最も重要な進歩の1つに位置付けられるが,その起源と栽培化の過程については意見が分かれており,長く論争が続いてきた。今回我々は,さまざまな地域から収集した野生イネ,ルフィポゴン(Oryza rufipogon,栽培イネを生み出した直接の祖先種)の446系統と,栽培イネであるインディカイネとジャポニカイネの1,083系統について,ゲノム塩基配列を解読し,イネゲノムの包括的な変異マップを作成した。選択の痕跡を探索して,栽培化の過程で選択的除去(selective sweep)が起こった55の領域を同定した。この選択的除去とゲノム全域の変異パターンを綿密に解析したところ,ジャポニカイネ(Oryza sativa japonica)は初め,中国南部の珠江中流領域周辺でルフィポゴンの1集団から栽培化されたことが判明した。またインディカイネ(Oryza sativa indica)は,最初に生まれた栽培イネがその後,東南アジアや南アジアに広がるにつれ,このジャポニカイネと現地の野生イネとの交配により生じたことも明らかになった。高精度の遺伝子マップ作成により,栽培化に関係する形質の解析も行った。この研究は,イネの育種のための重要な基盤となり,また作物の栽培化の研究に役立つ効果的なゲノミクス手法を示している。Copyright Nature Publishing Group 2012
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
遺伝的変異  ,  稲作 

前のページに戻る