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J-GLOBAL ID：201202226817421470   整理番号：12A0259716

自由走査式による電磁界分布測定システムの開発

著者 (3件)： 佐藤健 (宇都宮大 大学院工学研究科) ,  川田宏昭 (宇都宮大 大学院工学研究科) ,  上村佳嗣 (宇都宮大 大学院工学研究科)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 B  (IEICE Transactions on Communications (Japanese Edition))
巻： J95-B  号： 2  ページ： 293-301  発行年： 2012年02月01日 
JST資料番号： S0622C  ISSN： 1344-4697  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,低周波磁界による健康への影響が懸念されている。国際機関等によって影響を与え得る磁界のしきい値が定められており,磁界分布の測定結果と照らし合わせることにより安全性の目安を得ることができる。磁界分布の測定は測定位置の同定が重要であり,従来はあらかじめ決定された格子点上に磁界センサを走査することで位置の同定を行っており,そのために大がかりなロボットアームを用いたり多くの人手を費やしたりしてきた。本論文では,電気機器からの漏えい磁界の安全性を分かりやすく手軽に判別することを目的とし,可搬性を損なわない程度の小規模な装置を用い,最小限の人手で迅速に必要な情報(磁界強度分布)を得るための画期的な方法を提案している。電磁界センサの測定位置の検出に,磁気式トラッキング,光学式トラッキング,及び赤外線トラッキングを用いた方式を導入し,電磁界分布を簡便に可視化する方法を実現している。結果,計算値と比較して5~7%程度の誤差で磁界強度分布を測定できることが分かった。(著者抄録)

シソーラス用語： *分布 ,  *磁場測定 ,  *計測システム ,  界磁 ,  走査装置 ,  *可視化 ,  赤外線画像
準シソーラス用語： *磁界分布 ,  *磁界測定 ,  低周波磁界 ,  健康影響

分類 (1件)： 磁気の計測法・機器  (AD07060U)

引用文献 (21件)：

• R. Matthes, J.H. Bernhardt, and A.F. McKinlay, "Guidelines on limiting exposure to non-ionizing radiation," ICNIRP, 1999.
• ICNIRP, "Guidelines for limiting exposure to time-varying electric, magnetic, and electromagnetic fields (up to 300 GHz)," Health Phys., vol.74, pp.494-522, 1998.
• 電気通信技術審議会答申諮問第38号,"電波利用における人体の防護指針,"総務省,June 1990.
• 田中賢治,水野幸男,内藤克彦,"家庭用電気機器の発生する低周波磁界の定量的評価,"電学論(A),vol.129, no.9, pp.627-632,2009.
• 西澤振一郎, F. Landstorfer,橋本 修,"ELF帯における等価磁界ソースモデルの実験的検討,"信学論(B), vol.J86-B, no.7, pp.1251-1254, July 2003.

タイトルに関連する用語 (4件)： 走査式 ,  電磁界分布 ,  測定システム ,  開発