モデルαβ-ハイブリッドペプチドでのβ-ターン類似体 β2,2Ac6c及びβ3,3Ac6c残基を含むペプチドの構造特性解析

BASUROY Krishnayan; RAJAGOPAL Appavu; RAGHOTHAMA Srinivasarao; SHAMALA Narayanaswamy; BALARAM Padmanabhan

文献

J-GLOBAL ID：201202227386308979 整理番号：12A1217238

モデルαβ-ハイブリッドペプチドでのβ-ターン類似体 β^2,2Ac₆c及びβ^3,3Ac₆c残基を含むペプチドの構造特性解析

β-Turn Analogues in Model αβ-Hybrid Peptides: Structural Characterization of Peptides Containing β^2,2Ac₆c and β^3,3Ac₆c Residues

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資料名：
巻： 7 号： 7 ページ： 1671-1678 発行年： 2012年
JST資料番号： W1856A ISSN： 1861-4728 CODEN： CAAJBI 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：ドイツ (DEU) 言語：英語 (EN)

ペプチドの骨格炭素原子へのgem-ジアルキル置換基の導入はアミノ酸残基の許容配座空間に劇的な制約を生じさせる。C^α,α-四置換炭素原子の存在は隣接単結合周りの許容ねじれ角を制限する。β-アミノ酸残基の場合には,置換パターンで二個の明確に異なる形式が考えられる。即ち,β^2,2及びβ^3,3二置換誘導体である。β^2,2Ac₆c(1-アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸)及びβ^3,3Ac₆c(1-アミノシクロヘキサン酢酸)残基を含むモデルペプチドで折畳み配座の存在が立証された。αβ配列で達成される配座的に明確に異なるハイブリッドC₁₁ターンに関して,モデルペプチドを詳細に特性解析された例として提示した。ジアルキルβ残基は,折畳みハイブリッドポリペプチドの合理的分子設計に欠かせないことを明らかにした。即ち,ペプチド中でのβ-アミノ酸残基の骨格配座に及ぼすgem-ジアルキル置換基の影響をモデルペプチドを用いて調べた。ここに,モデルペプチドとは,Boc-Xxx-β^2,2Ac₆c-NHMe(Xxx=Leu(I),Phe(2);Boc=tert-ブチルオキシカルボニル)及びBoc-Xxx-β^3,3Ac₆c-NHMe(Xxx=Leu(III),Phe(IV))である。四置換炭素原子は隣接周囲に立体制限を課した。Boc-Leu-β^2,2Ac₆c-NHMe(I)の結晶構造はαβ-ハイブリッド配列のC₁₁水素結合ターンの存在を明確にした。観測ねじれ角はC₁₁ヘリカルターンに対応した。それはαα配列中のIII型βターンの骨格拡張類似体であった。Boc-Phe-β^3,3Ac₆c-NHMe(IV)の結晶構造は明確に異なる骨格ねじれ角を持つC₁₁水素結合ターンの存在を明確にした。これはαα配列で観測されたII型βターンの骨格拡張類似体に対応した。ペプチドIVでは,非対称ユニットの二分子が反対符号の骨格ねじれ角を取った。分子の一つでは,Phe残基が好ましくない配座を取った。この配座は,結晶内の近接分子間の好ましい芳香族相互作用で相殺されるエネルギー的ペナルティを持つ。NMR分光研究によって,これらのαβハイブリッド配列が溶液内で折畳み構造を維持していることを明らかにした。

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ペプチド , 分子構造 , 分子の立体配置・配座 , 有機化合物の結晶構造一般

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