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J-GLOBAL ID：201202227400528367   整理番号：12A0607707

廃棄物の溶融処理に伴う耐火物および溶融スラグからのCr(VI)の溶出挙動

Leaching Behavior of Hexavalent Chromium from Refractories and Melting Slag that Result from Waste Melting Treatment

著者 (4件)： 水原詞治 (龍谷大学大学院理工学研究科) ,  占部武生 (龍谷大学理工学部環境ソリューション工学科) ,  山口明良 (岡山セラミックス技術振興財団) ,  前田朋之 (岡山セラミックス技術振興財団)
資料名： 廃棄物資源循環学会論文誌  (Journal of the Japan Society of Material Cycles and Waste Management)
巻： 23  号： 2  ページ： 77-84 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： L1596A  ISSN： 1883-5856  CODEN： HSJGCW  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 廃棄物溶融炉で用いられるクロム系耐火物は優れた耐食性を示す一方で,スラグとの反応によりCr(VI)化合物を生成する懸念がある。本研究では,溶融炉で生成された溶融スラグの安全性,使用後のクロム系耐火物の潜在的な危険性について,特にCr(VI)に焦点をあてて調査した。その結果,クロム系耐火物の使用の有無によらず,スラグ中のCr(VI)化合物の生成・溶出は土壌環境基準値を大きく下回り,有効利用に関して問題になりにくいレベルであった。しかし,クロム系耐火物中のCr(VI)含有量,Cr(VI)の溶出濃度はいずれも高く,扱いには注意が必要であると思われる。特に溶出濃度は,環境庁告示第13号の判定基準を大幅に超えた。(著者抄録)

シソーラス用語： 有害廃棄物 ,  熱化学的廃棄物処理 ,  *融解炉 ,  クロム煉瓦 ,  *六価クロム ,  *溶融スラグ ,  侵食作用 ,  環境基準 ,  蛍光X線分析 ,  X線回折分析 ,  化学分析 ,  化学組成 ,  酸化クロム ,  リスク評価 ,  重金属汚染 ,  *土壌汚染 ,  溶出試験【化学物質】 ,  環境汚染

分類 (4件)： 重金属とその化合物一般  (SB05021R) ,  耐火物  (YC04030N) ,  土壌汚染  (FB04100T) ,  ごみ処理  (SC05030O)

引用文献 (13件)：

• 1) (社)日本産業機械工業会:2008年度版エコスラグ有効利用の現状とデータ集 (2009)
• 2) 坪井晴人:産業廃棄物と溶融処理技術 エコスラグの利用促進とJIS制定,いんだすと,第22巻,第10号,pp.10-13 (2007)
• 3) 占部武生,増子知樹:灰溶融炉耐火物の損傷機構に関する検討 (第2報),東京都環境科学研究所年報,pp.258-264 (2001)
• 4) 山口明良:溶融炉耐火物の現状と課題,廃棄物学会誌,第13巻,第1号,pp.47-53 (2002)
• 5) 山口明良:クロム系耐火物の有用性と問題点,耐火物,第57巻,第6号,pp.316-320 (2005)

タイトルに関連する用語 (7件)： 廃棄物 ,  溶融処理 ,  耐火物 ,  溶融スラグ ,  Cr ,  溶出 ,  挙動