抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,クロマグロ養殖の概況と今後の課題について述べた。1990年代以降に地中海で拡大したマグロ蓄養事業は原魚(種苗)の高騰と規模縮小により現在は低迷期に入っている。一方,日本国内のクロマグロ養殖は,水産会社や大手商社が参入し,平成21年度ではブリ類,マダイに次ぐ第3位の生産額となり,クロマグロが日本の重要養殖魚種となっている。持続的な養殖業の条件としては,原魚の安定した確保であるが,天然ヨコワの採捕状況は年によって大きく変動している。そのため,人工種苗の重要性が十分に認識されてはいるものの,現状では量産技術が追いついてない。今後,種苗生産における初期減耗,共食い,衝突死などを低減させて,量産技術を確立する必要がある。