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J-GLOBAL ID：201202227737197320   整理番号：12A0435987

災害情報収集システム利用者の情報評価に関する一考察

著者 (5件)： 本多俊貴 (中部大 大学院工学研究科) ,  鈴木裕利 (中部大 大学院工学研究科) ,  石井成郎 (愛知きわみ看護短大) ,  遠藤守 (中京大) ,  高橋友一 (名城大)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 D  (IEICE Transactions on Information and Systems (Japanese Edition))
巻： J95-D  号： 3  ページ： 460-472  発行年： 2012年03月01日 
JST資料番号： S0757C  ISSN： 1880-4535  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 一般に,災害時に住民に対して提供される情報は行政やマスメディアから発信されている。このような公助的情報は広域にまたがり,あるいは,被害の大きな地域の情報に集中する傾向があるために,住民にとって身近な地域,あるいは,限定された地域における共助的情報の流通は難しいのが現状である。また,情報伝達の取組みにおいても,住民への伝達情報が,果たして住民が必要とする情報であるのか,住民が伝達情報をどのように活用しているのかなど,システムのユーザである住民の側からの評価,システムを使用する際の住民の行動についての分析は行われていない。そこで,本研究では認知心理学的なアプローチの導入により,災害情報収集システムを利用する人々が,「どのように情報を判断するか」について評価することにより,構築システムの最適化とシステムに求められる流通情報の特徴を明らかにすることを目的とする。これまでの評価実験の結果からは,システム利用時にユーザが必要としていた情報である,災害が起こった地域の場所や方向の安全/危険に関する情報を提案システムが提供できている点,災害時を想定した時間的制約のある状況においてもそれが有効である点がそれぞれ確認された。(著者抄録)

シソーラス用語： *情報システム ,  利用調査 ,  *評価 ,  心理学 ,  認知科学 ,  最適化 ,  情報流通 ,  Webサービス
準シソーラス用語： *災害情報収集用データベースシステム ,  利用者調査 ,  認知心理学 ,  システム最適化 ,  *ユーザ評価 ,  Googleマップ

分類 (2件)： 公共情報システム  (AC07000D) ,  その他の情報処理  (JE15050M)

引用文献 (34件)：

• 田中 淳, 吉井博明, シリーズ災害と社会7災害情報論入門, 弘文堂, 2008.
• 野田五十樹, 山下倫央, 福田俊介, 下羅弘樹, 秋山英久, “災害情報学,”情報処理, vol.51, no.6, pp. 649-655, 2010.
• 井上 明, 大滝裕一, 寺田 正, 佐野嘉紀, 奥田晋也, 白井由希子, 村西あい, 竹内一浩, 中村喜輝, 永井智子, 金田重郎, “ウェブを利用した災害初期対応システム,”情報処理学会第68回大会, 2006.
• 鄭 炳表, 座間信作, 滝澤 修, 遠藤 真, 柴山明寛, “携帯電話を用いた災害時の情報収集システムの開発,”日本地震工学論文集, 2009.
• 棚橋英樹, 三橋清通, 大野尚則, 山田俊郎, “インターネット上のマップ情報を用いた災害状況提示に関する研究,”岐阜県生産情報技術研究所研究報告, 2005.

タイトルに関連する用語 (3件)： 災害情報 ,  収集システム ,  情報評価