抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Ag-Rh合金の作製およびその水素吸蔵について調べた。Pdは優れた水素吸蔵特性を示し,元素周期表においてPdの両隣に位置するAgとRhとの合金は,Pdに類似した電子構造を持ち,良好な水素吸蔵特性を示すことが期待できる。Ag-Rh合金は非混和性合金系であり,2000°C以上の液相においても二相分離するため,通常の方法で固溶体合金を得ることは困難である。そこで,溶液中で金属イオンを還元し,凝集過程を界面活性剤などで抑制する方法(液相還元法)により,Ag-Rh系の種々の組成のナノ粒子(粒径約10nm)を合成した。SREM-EDX分析により,これらのナノ粒子がAg-Rhの完全な固溶体であることを確認した。これらのナノ粒子について水素圧力約100kPa,温度303Kでの圧力-組成等温曲線(PCT)を測定した。その結果によると,Ag:Rh=50:50の等原子比の固溶体ナノ粒子が最大の水素吸蔵を示し,その吸蔵量はPdナノ粒子の約1/2であることが分かった。この合金ナノ粒子の作製法は新しい機能材料の開発に有効であることが期待される。