抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2011年2月,新日鉄と住金は2012年10月の合併をめざして合意した。鉄鋼産業再編に対する新聞の論調は,グローバル化に乗遅れ,技術で勝って事業で負ける日本企業に経営戦略の抜本的転換を迫るもので,キーワードは,競争力の源泉としての成長,規模の経済,利益額などである。果たしてそうか。再編への環境圧力と企業行動の現実の軌跡を,50年間の長期的視点で振返り,中間的な仮説として提示した。インド・中国・米国の企業行動を比較分析した後,日本の鉄鋼業の動き-企業行動の特徴を規定するもの,環境への対応,系列化-ついて考察した。企業行動の原理を3つの視点,1)事業システムに組込まれた新陳代謝のメカニズム,2)インセンティブのシステムと情報連携協力体制,および高級鋼志向,3)短期的収益よりも長期的な付加価値創出を重視する事業観,から捕捉した。