抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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パルス電解Ni-Co-W合金めっき,鉛フリー無電解Ni-P及びNi-W-Bめっきについて,量産に向けた浴管理と皮膜特性の詳細な評価を行った。パルス電解Ni-Co-Wについて,パルス条件及びめっき浴組成の検討により,W含量40wt%以上で無クラックのNi-Co-Wめっき膜を再現性良く作製できた。この皮膜のめっき時の硬さはHv820と工業用Crめっきと同等で,摩擦係数は0.23と工業用Crめっきの1/4程度であった。また,熱処理を行なうことでこの皮膜の硬さはHv1350まで増大した。X線回折の結果から,硬さの増大は,めっき皮膜中にNi-W,Co-W等の金属間化合物が生成したことによると考えられる。一方,鉛フリー無電解Ni-Pめっきでは,浴の大型化を検討し,現在,800lのめっき浴でも概ね安定にめっきできることを確認している。鉛フリー無電解Ni-W-Bめっきについても応力緩和剤の添加条件を検討し,硬さと耐摩耗性に優れ,表面状態が良好なめっき皮膜を得ることができた。また,膜厚はこれまで10μmが最大であったが,30μmの厚付けを実現した。(著者抄録)