文献
J-GLOBAL ID:201202228081002833   整理番号:12A1384833

神経内分泌肺腫瘍の分子及び細胞生物学:別個の生物学的実体に対する証拠

Molecular and cellular biology of neuroendocrine lung tumors: Evidence for separate biological entities
著者 (4件):
資料名:
巻: 1826  号:ページ: 255-271  発行年: 2012年12月 
JST資料番号: B0207A  ISSN: 0005-2728  CODEN: BBBMBS  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
肺神経内分泌腫瘍(NET)は,低悪性度の定型カルチノイド(TC)から中悪性度の非定型カルチノイド(AC)を経て,高悪性度の小細胞肺癌(SCLC)や大細胞神経内分泌腫瘍(LCNEC)までの範囲にある新生物のスペクトルから成ると伝統的に言われている。しかし最近のデータから,分子的データや臨床データに基づいて,高悪性度の神経内分泌(NE)癌腫とカルチノイド腫瘍の2つのカテゴリーに区別できることが示唆された。気管支カルチノイドとSCLCは同じ肺性NE前駆体細胞から生じる可能性がある。高悪性度のNE癌から成る混合腫瘍の発生は,これら2つのグループの異なる発癌を支援した。高悪性度のNE肺腫瘍は高い有糸分裂と増殖によって組織病理学的に特性化された。高悪性度のNE癌腫は化学療法感受性で,多くの場合外科療法はオプションではない。反対に,カルチノイドの治療は通常外科療法によって達成される。本レビューでは,比較ゲノムハイブリダイゼーション調査のメタ分析や遺伝子発現プロフィールデータからカルチノイドと癌腫の別個のクラスタ化を示した。染色体異常は,癌腫で高頻度に見られ,NE肺腫瘍の全スペクトルに関与する。染色体3pの欠失は,カルチノイドではまれであるが,高悪性度肺性NE癌腫の特徴となっている。これに反して,多発性内分泌腺腫1型(MEN1)遺伝子の変異はカルチノイド腫瘍に制限される。カルチノイドと高悪性度肺NETとの違いの多くは,タバコ消費による。喫煙はp53変異をもたらし,SCLCとLCNECでは頻繁に見られるがカルチノイドではまれである。3p欠失や17p欠失などは,SCLCやLCNECの初期における遺伝的事象で生じた。喫煙は,E-カドヘリンのダウンレギュレーションを引き起こし,上皮間葉転換に関連していた。高悪性度の肺NETは,Rb経路や内因性及び外因性アポトーシス経路の異常の高い頻度を示した。カルチノイド生物学は喫煙摂取に依存しなかった。カルチノイドと高悪性度NE肺癌は別個の生物学的実体であるとの結論を下した。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
神経系の腫よう  ,  呼吸器の腫よう  ,  腫ようの化学・生化学・病理学  ,  内分泌系の腫よう 

前のページに戻る