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J-GLOBAL ID:201202228139024972   整理番号:12A0603353

三元クラスタカチオンの赤外前期解離 分岐比に対する溶媒の効果

Infrared predissociation of ternary cluster cations: the solvent effects on the branching ratio
著者 (4件):
資料名:
巻: 14  号: 11  ページ: 3864-3871  発行年: 2012年03月21日 
JST資料番号: A0271C  ISSN: 1463-9076  CODEN: PPCPFQ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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水素結合三元クラスタイオンの赤外前期解離における分岐比を決定する因子を解明するために,赤外前期解離を調べた。三元クラスタイオンとしては,アニリン-水-エタノール(AWE+),アニリン-水-イソプロパノール(AWP+),アニリン-メタノール-エタノール(AME+),アニリン-水-ピロール(AWPy+),アニリン-水-ベンゼン(AWB+)を用いた。三元クラスタイオンの安定構造は,アニリンの一つのN-Hが水の酸素原子と相互作用し,他の-Hは溶媒分子と結合する分岐形態であった。AE+,AM+,AME+では二つの解離チャネルが観察されたのに対して,AWE+およびAWP+では一つの解離チャネルしか見られなかった。AWP+のように二つの溶媒分子の結合エネルギーが異なるとき,弱い水素結合は赤外吸収により切断された。赤外前期解離における三元クラスタイオンの分岐比は,結合エネルギーにより決定されるのみならず,溶媒分子のサイズにも依存した。この分岐比に対する溶媒分子のサイズ効果は,内部エネルギーの局所および一時的な閉込めが小溶媒分子に結合した分子間水素結合の切断を促進するものと考えられる。三元クラスタイオンの赤外前期解離は,分子内振動エネルギーの再分配よりも速い時間スケールで起こった。
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分類 (3件):
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分子化合物  ,  錯体の赤外・Ramanスペクトル(分子)  ,  分子間相互作用 
物質索引 (6件):
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