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J-GLOBAL ID：201202228162552412   整理番号：12A1051119

水における動的クロスオーバはバルクの水を必要としない

The dynamic crossover in water does not require bulk water

著者 (6件)： TURTON David A. (Univ. Glasgow, Glasgow, GBR) ,  TURTON David A. (Univ. Strathclyde, Glasgow, GBR) ,  CORSARO Carmelo (Universita di Messina, Messina, ITA) ,  MARTIN David F. (Univ. Strathclyde, Glasgow, GBR) ,  MALLAMACE Francesco (Universita di Messina, Messina, ITA) ,  WYNNE Klaas (Univ. Glasgow, Glasgow, GBR)
資料名： Physical Chemistry Chemical Physics  (Physical Chemistry Chemical Physics)
巻： 14  号： 22  ページ： 8067-8073  発行年： 2012年06月14日 
JST資料番号： A0271C  ISSN： 1463-9076  CODEN： PPCPFQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 水の異常な性質を説明するため,低密度及び高密度の共存線が消失する二次臨界点の概念が提案されている。この点の存在に関連して実験的検討を行った。水の結晶化を避けるため,共融体のLiCl溶液を調べた。LiCl水溶液のフェムト秒Kerr効果測定とNMR測定を行って水溶液の構造と性質を考察した。二つの測定において,分数的Stokes-Einstein関係D∝(η/T)^-ζ(ζは分数,D=拡散係数,η=粘度,T=温度)を見出した。この関係を用いると,T=220~250Kにおいて動的クロスオーバが存在する(ζ=0.93と0.77に転換)。ガラス状態のスペクトル測定においても水素結合モードが複雑な性質を示し,「虫食い穴」(worm-hole)構造に起因する異常な拡散の予測を裏付ける。これらの現象から,問題とする点において水の本質を維持する水素結合水が存在すると結論づけられる。

シソーラス用語： *水 ,  *臨界点 ,  *クロスオーバー効果 ,  塩化リチウム ,  共晶 ,  Kerr効果 ,  NMR【磁気共鳴】 ,  水素結合 ,  異常拡散 ,  温度依存性
準シソーラス用語： Stokes-Einsteinの関係 ,  *クロスオーバー ,  共融体

分類 (4件)： 無機物質からなる多成分系の相平衡・状態図  (CB03015S) ,  相転移・臨界現象一般  (BL04010V) ,  液体の輸送現象一般  (BL06011A) ,  非金属化合物  (CD01070R)

タイトルに関連する用語 (3件)： 水 ,  クロスオーバ ,  バルク