抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ATP結合カセット(ABC)輸送体は膜蛋白質の最大ファミリーの1つに属し,真正細菌から哺乳類にかけてほとんど全ての生物に存在する。これらは形質膜及びミトコンドリア,ペルオキシソーム(PO),小胞体,Golgi体およびリソソームのような細胞内コンパートメントに存在し,多様な異なる細胞過程においてさまざまな基質の輸送を仲介する。これらはアミノ酸,多糖類,ペプチド,脂質及び薬物/毒素のような生体異物の輸送に関連した。サブファミリーDに属する3ABC輸送体を哺乳類POにおいて同定した。このABC輸送体はハーフサイズであり,翻訳後輸送後にホモ二量体として大部分がPO膜に集合した。ABCD1/ALDP及びABCD2/ALDRPは基質特異性の異なる極長鎖アシルCoAの輸送に関与することを示唆し,ABCD3/PMP70は長/分岐鎖アシルCoA輸送に関与した。ABCD1は極長鎖脂肪酸のPO β酸化の先天性障害であるX連鎖副腎白質ジストロフィー(X-ALD)をもたらすことが知られる。ここに,これらのABC輸送体はX-ALDを含む生理学的/病理学的過程においていかに標的化し,PO膜に集合し及びこれらの機能を果たすかについての近年の理解の進展を要約した。この論文は表題「健康及び疾病におけるペルオキシソームの代謝機能及び生物発生」の特集号の一部である。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.