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J-GLOBAL ID:201202228442756978   整理番号:12A1529619

抗HIV薬ラミブジンの塩基対と塩基積層構造: 前例のないトポロジーを示すDNA模倣のヌクレオシド

Base-Paired and Base-Stacked Structures of the Anti-HIV Drug Lamivudine: A Nucleoside DNA-Mimicry with Unprecedented Topology
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巻: 12  号: 10  ページ: 5138-5147  発行年: 2012年10月 
JST資料番号: W1323A  ISSN: 1528-7483  CODEN: CGDEFU  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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ラミブジンの2本鎖と半塩酸塩半水化物を合成して,それらの結晶構造をX線回折(XRD)によって決定した。その結果,DNAのような2本鎖に自己集合しているデオキシヌクレオシド類似体のラミブジンは核酸が集合して共有骨格をもたない2重らせんになっていることがわかった。共有結合によってファイバー骨格に集合するために必要な5′-リン酸塩や3′-水酸基がなくてもこのヌクレオシド類似体は2重らせんになっている。ラミブジン分子がリン酸ジエステルリンカーによって結合していないことは注目に値する。ラミブジンは部分的にプロトン化した薬物フラグメント,塩化物とマレイン酸エステルの対イオン,およびイソプロパノール溶媒がなくてもヌクレオシドのような小分子の結晶中で集合して,非常に珍しい6角形の結晶対称性を示すDNA模倣の2重らせん構造を形成することができる。ラミブジンの部分的プロトン化は起きないし,最初の2本鎖中に見られた有機溶媒やアニオンは結晶格子中に存在していないが,それでもラミブジンは自己集合して塩基対と塩基積層をもつ6角対称のDNA模倣物を形成した。このヌクレオシド自己集合体として,2つの異なる2本鎖を検出した。これは共有リン酸ジエステルリンカーとして水素結合を使用できるので,2重らせんの集合に5′-リン酸塩基は必要でないことを示している。この研究結果から,他の2重らせん構造もデオキシシチジンのような標準的なデオキシヌクレオシドの自己集合によって合成できることが予想される。
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分類 (4件):
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分子構造と性質の実験的研究  ,  複素環式化合物の結晶構造  ,  核酸一般  ,  物理薬剤学 
物質索引 (1件):
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