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J-GLOBAL ID：201202228503912315   整理番号：12A1729605

自己潤滑性W-S-C/Cr皮膜の複雑な摩擦分析

Complex frictional analysis of self-lubricant W-S-C/Cr coating

著者 (5件)： POLCAR Tomas (Czech Technical Univ. Prague, Prague, CZE) ,  GUSTAVSSON Fredrik (Uppsala Univ., Uppsala, SWE) ,  THERSLEFF Thomas (Uppsala Univ., Uppsala, SWE) ,  JACOBSON Staffan (Uppsala Univ., Uppsala, SWE) ,  CAVALEIRO Albano (Univ. Coimbra, Coimbra, PRT)
資料名： Faraday Discussions  (Faraday Discussions)
巻： 156  ページ： 383-401  発行年： 2012年 
JST資料番号： C0377A  ISSN： 1359-6640  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 遷移金属ジカルコゲン化物は,開発がもっとも進んでいる固体潤滑剤の一つである。著者らは,最近非金属格子間元素(炭素や窒素)を含む二硫化タングステン薄膜がトライボロジーパフォーマンスを著しく改善することを見いだした。本研究ではこのWS₂-C複合体とクロムを共スパッタリング蒸着することによりW-S-C/Cr皮膜を作製し,そのトライボロジー特性を比較した。Cr含有量が7原子%と13原子%の2種類の皮膜を作製した。クロムとの合金化によりアモルファス構造の高密度皮膜が形成され,その硬さ及び接着性が改善された。乾燥及び湿潤空気中においてピンオンディスク型トライボメータを用い滑り試験(相手方は100Cr6鋼球)を行った。滑り過程を解析するため接触表面をX線光電子分光法,走査電子顕微鏡,透過型電子顕微鏡,Raman分光法により調べた。これらの観測結果に基づき,皮膜表面及び表面以下層の構造変化ならびに移着トライボ層の組成を詳細に論じた。湿潤空気中での高摩擦はよく秩序化したWS₂滑り界面の欠如に帰すことができた。そのような界面の存在に基づき,乾燥空気中で観測されるきわめて低い摩擦を説明することができた。

シソーラス用語： *皮膜 ,  潤滑 ,  *固体潤滑剤 ,  *タングステン化合物 ,  *多硫化物 ,  *トライボロジー ,  *滑り ,  摩擦 ,  クロム
準シソーラス用語： *二硫化タングステン

分類 (3件)： 潤滑一般  (QB02010S) ,  固体の機械的性質一般  (BL01021C) ,  界面化学一般  (CB12010J)

タイトルに関連する用語 (5件)： 自己潤滑 ,  Cr ,  皮膜 ,  摩擦 ,  分析