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J-GLOBAL ID：201202228684659446   整理番号：12A0337190

乗用車における摩擦による世界的なエネルギー消費

Global energy consumption due to friction in passenger cars

著者 (3件)： HOLMBERG Kenneth (VTT Technical Res. Centre of Finland, P.O. Box 1000, FI-02044 VTT, FIN) ,  ANDERSSON Peter (VTT Technical Res. Centre of Finland, P.O. Box 1000, FI-02044 VTT, FIN) ,  ERDEMIR Ali (Argonne National Lab., Energy Systems Div., 9700 South Cass Avenue, Argonne, IL 60439, USA)
資料名： Tribology International  (Tribology International)
巻： 47  ページ： 221-234  発行年： 2012年03月 
JST資料番号： E0409B  ISSN： 0301-679X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 本研究では,乗用車のエンジン,変速装置,タイヤ,ブレーキなどの摩擦の克服に使用される世界的なエネルギー消費の計算を紹介する。弾性流体潤滑,流体潤滑,混合潤滑,境界潤滑など一般的な接触メカニズムの摩擦を推定した。平均的乗用車,最新トライボ技術による自動車,最新の研究開発の自動車,今後10年の最高技術による自動車などの文献に基づき,接触摩擦係数を推定し,次の5項目の結論に達した。1)乗用車の燃料エネルギーの1/3は,エンジン,変速装置,タイヤ,ブレーキなどの摩擦の克服に使われており,具体的には,ブレーキ制動摩擦を除いた直接の摩擦損失は,燃料エネルギーの28%に相当し,燃料エネルギーの21.5%が,走行のために使われている,2)世界的に,2009年には,乗用車の摩擦の克服のために,ガソリンとディーゼル燃料の208,000百万リットルが使用され,この消費量は,年間360百万トン・オイル当量(Mtoe/a),又は,7.3百万TJ/aに等しく,また,摩擦損失の低減は,排ガス損失と冷却損失を低減し,燃料経済を3倍改善する,3)世界的に,1台の乗用車は,摩擦の克服に,平均340L/年の燃料を使用しており,この統計値は,2011年のヨーロッパの平均ガス価格の510ユーロとなり,また,13,000km/aの平均運転距離に符合する,4)乗用車の摩擦低減の新技術は,摩擦損失を,短期間(5~10年)で,18%まで,また,長期間(15~25年)で,61%まで低減でき,これらの二つの低減は,それぞれ,174,000百万ユーロ及び576,000百万ユーロの世界的な経済節約,また,それぞれ,290百万トン及び960百万トンのCO₂排ガス低減に匹敵する,5)電気自動車の摩擦関連エネルギー損失は,内燃機関自動車のそれの約半分であると推定される。これらの摩擦低減の研究活動には,エンジンと変速装置の最新の被覆/表面組織化技術の活用,新しい低粘性/低剪断性潤滑剤と添加剤の活用,低転がり摩擦タイヤの設計などが含まれる。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *内燃機関自動車 ,  *自動車燃料 ,  *機械損失 ,  *エネルギー消費 ,  *トライボロジー ,  ガソリン ,  ディーゼル燃料 ,  内燃機関 ,  変速装置 ,  タイヤ ,  ブレーキ ,  エネルギー損失 ,  最適設計 ,  燃料経済 ,  省エネルギー ,  電気自動車 ,  統計解析 ,  *摩擦損失
準シソーラス用語： 地球温暖化対策 ,  比較評価 ,  摩擦低減 ,  *摩擦特性

分類 (5件)： 内燃機関一般  (PB02010R) ,  走行性能  (QG02020S) ,  燃料油  (YF02072I) ,  潤滑一般  (QB02010S) ,  金属の機械的性質  (BL01022T)

タイトルに関連する用語 (4件)： 乗用車 ,  摩擦 ,  世界 ,  エネルギー消費