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J-GLOBAL ID：201202228784497591   整理番号：12A1162096

妊娠期間中のタンパク質制限は,グルコーストランスポーター4(GLUT4)のプロモーター領域でヒストン修飾を変化させ,雌の子ラットの骨格筋においてGLUT4発現を誘導する

Protein restriction during gestation alters histone modifications at the glucose transporter 4 (GLUT4) promoter region and induces GLUT4 expression in skeletal muscle of female rat offspring

著者 (3件)： ZHENG Shasha ,  ROLLET Michelle ,  PAN Yuan-xiang
資料名： Journal of Nutritional Biochemistry  (Journal of Nutritional Biochemistry)
巻： 23  号： 9  ページ： 1064-1071  発行年： 2012年09月 
JST資料番号： E0597B  ISSN： 0955-2863  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 妊娠中の母体の栄養は,子のゲノムを変化させ,仔の疾患リスクと関連する子宮内の因子である。著者らは,子の骨格筋におけるグルコーストランスポーター4(GLUT4)の発現に対する雌親の低タンパク(LP)食の影響を調査した。GLUT4は,インスリン調節性グルコーストランスポーターであり,筋肉細胞においてインスリン感受性と糖代謝に関与する。著者らは,LP食の雌親から生まれた雌の乳児骨格筋において,性依存性GLUT4のmRNA発現とGLUT4のタンパク質量の増加を見出した。子ラットの骨格筋で増加したGLUT4発現の転写とエピジェネティック制御の分析により,調節機構の関与が明らかとなった。筋細胞エンハンサー因子2A(MEF2A)は,GLUT4-MEF2結合配列に特異的に結合する能力を介したGLUT4の転写活性化因子として知られているが,MEF2Aのタンパク質レベルは,LP食で飼育した雌親から生まれた雌の乳児において増加した。クロマチン構造の変化は,リジン4のアセチル化ヒストンH3,アセチル化ヒストンH4およびをジメチル化ヒストンH3含み,LP食の雌親から生まれた雌乳児の筋肉のGLUT4のプロモーター領域で有意に増加したレベルで検出された。グリコーゲン量もまた,アップレギュレーションとして検出され,LPの仔の筋肉においてグリコーゲン合成酵素の増加を伴っていた。これらの結果,雌親の妊娠中のタンパク質制限は,雄子にはなく,雌子の骨格筋においてGLUT4の発現を誘導していることが明らかとなり,このことは母体のLP食に対する性依存性のグルコース代謝の適応を示唆していると考えられる。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *低蛋白食 ,  妊娠期 ,  *GLUT4 ,  プロモーター領域 ,  化学修飾 ,  雌性 ,  母親 ,  糖質代謝 ,  乳児 ,  ラット ,  骨格筋 ,  遺伝子発現 ,  クロマチン ,  性差 ,  個体発生 ,  母性栄養 ,  アップレギュレーション
準シソーラス用語： *ヒストン修飾 ,  胎児プログラミング

分類 (2件)： 動物の代謝と栄養一般  (EJ02031R) ,  遺伝子発現  (EC02040Q)

タイトルに関連する用語 (11件)： 妊娠期間 ,  タンパク質制限 ,  グルコーストランスポーター4 ,  GLUT4 ,  プロモーター領域 ,  ヒストン修飾 ,  雌 ,  ラット ,  骨格筋 ,  発現 ,  誘導