抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1。近年,オフィスワーカーの働き方(ワークスタイル)が大きく変わり始めている。「ペーパーレス」と「フリーアドレス」は以前から取り組まれてきたが,近年のコミュニケーション技術の発展やモバイル端末の普及などにより,さまざまな業界による新たな取り組みが本格化している。2。ペーパーレスのねらいは,単純に紙の使用量を減らして印刷費や紙の保管スペースを削減するというだけではなく,主要な媒体を紙から電子ファイルに置き換え,併せて,業務改革や社内のIT(情報技術)インフラを通じ,企業内でのナレッジ(知識・知恵)共有を強化し,さらなる生産性向上を図ることにある。フリーアドレスも同様に,経費削減だけがねらいではなく,社内コミュニケーションの促進や情報漏えいリスクの低減などの効果もある。3。しかし,ワークスタイル改革を推し進めるのは容易ではない。全社を巻き込んで社員一人ひとりの仕事のやり方を変えていくには,乗り越えるべき障壁がいくつもある。野村総合研究所(NRI)ではそうした障壁に対して,1)プレ効果試算,2)構想策定,3)仕組み設計,4)現場定着-の4つの改革ステップの実施を推奨する。このステップを踏むことにより,トップの強いコミットメント(関与)を引き出すとともに,現場社員の意見をボトムアップで吸い上げ,それにより全社を巻き込んだ「運動」に昇華させ,ワークスタイルを改革していくことが可能となる。(著者抄録)