抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年の3DCGコンテンツにおいて,動物がキャラクターとして登場する場面は数多く挙げられる。動物はその大部分が毛皮で覆われているため,毛皮の描画の写実性はシーン全体の質を大きく左右する。実時間処理が可能な毛皮の描画手法の代表として,Shell法があげられる。Shell法は毛皮の断面図に相当するShell Textureを積層状に描画することによって毛皮を表現する手法であり,リアルタイムで比較的写実性の高い毛皮の描画が可能となっている。しかしShell法によって写実的な毛を生成する際には,目的の質感をもった毛皮を描画できるShell Textureをあらかじめ積層数分だけ用意しなければならず,テクスチャの準備の段階でコストを要するという問題が挙げられる。本手法では,毛皮の実写画像一枚のみを入力として,指定した枚数のShell Textureを自動的に生成する。これにより,入力画像に見られる毛並を3Dオブジェクト上に再現させることが可能である。各層のテクスチャは入力画像一枚から自動的に生成されるため,従来法と比較してテクスチャを準備するコストが削減可能となっている。なお提案手法では描画においてシェーダに転送する画像は入力一枚に留めているため,グラフィックメモリの使用量を抑えることができる。(著者抄録)