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J-GLOBAL ID:201202230003519581   整理番号:12A1031209

湖成炭酸塩の鉱物学的特徴及び安定同位体記録に対する自生粘土生成の影響

The influence of authigenic clay formation on the mineralogy and stable isotopic record of lacustrine carbonates
著者 (4件):
資料名:
巻: 90  ページ: 64-82  発行年: 2012年08月01日 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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湖成炭酸塩の鉱物,組成,安定同位体の変動は大陸環境での古環境の指標として利用されることが多い。しかし一部の塩湖やアルカリ性湖系では,堆積物と水の界面付近での自生粘土鉱物の生成も堆積物も主な成分となっている。これらの粘土はMgに富み,湖水の地球化学的収支に影響するため,同時期の自生炭酸塩堆積物の特徴に影響することが予想される。本論文は,Uinta盆地(ユタ州北東部)の始新世のグリーンリバー層の湖成油頁岩鉱床における,複数の過程によるmスケールの堆積物サイクルを通じた粘土鉱物と炭酸塩の自生作用の系統的なフィードバックの証拠を報告する。研究したセクションでは,自生のMgに富む3八面体スメクタイト含有量は9~39wt%の循環的な変動を示す。最も高い濃度は湖水面が高い期間に堆積した油頁岩及び石灰質泥岩で生じている。この期間は堆積物の濃集が進み,粘土の続成作用に使える時間が長く,他の珪質砕屑相による希釈が少ない。炭酸塩中のドロマイトの割合と3八面体スメクタイトの存在度との逆の関係は,粘土の自生作用におけるMgの取り込みが炭酸塩の鉱物学的特徴を主に支配していることを示唆する。また,粘土の自生作用により引き起こされたのであろう炭酸塩の鉱物学的特徴の循環的な変動は,バルク堆積物でのδ13CPDBとδ18OPDBの共変の原因でもあることを観察した。これは,典型的には水バランスと生物活動の同時の変化による湖水の炭素及び酸素同位体組成への影響が原因とされてきた同位体共変の,それに代わるメカニズムとなる。これらの発見は湖成炭酸塩記録に基づく古環境復元の改良の助けとなりうる。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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岩石圏の地球化学一般  ,  堆積岩 
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