抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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織物印刷に対する適切なインク組成を設計するために,染料/添加剤相互作用とインク性能の間の関係を調べている。本研究においては,三つの酸性染料,C.I.酸性赤88,13および27,水溶性ポリマポリ(ビニルピロリドン)(PVP)および三つの界面活性剤,硫酸ドデシルナトリウム(SDS),オクタエチレングリコールモノドデシルエーテル(OGDE)およびSurfynol465(S465)を用い,染料/添加剤相互作用を可視吸収測定によって調べた。水溶性染料溶液の可視吸収スペクトルは非イオン性界面活性剤の添加によって変化するが,PVPのさらなる添加はこのスペクトルに僅かな影響しかもたず,染料分子と非イオン性界面活性剤ミセルの強い結合がPVPの存在においても維持されることを示している。対照的に,SDSの場合,スペクトルはPVPのさらなる添加だけでなく界面活性剤の添加とともに変化した。このことは,三種系における酸性染料の挙動は染料構造,界面活性剤構造およびPVPの分子量に依存することを示している。さらに,インク性能を推定するために,インクの,粘性,界面張力,およびインク液滴形成のような物理的性質を調べた。好ましい物理化学的性質と低いPVP分子量を有するインク溶液は良好なインク液滴形成を示した。最適化したインク組成(PVP-1/S465:1.4/0.004moldm
-3)において,染料分子のほとんどはPVP鎖と強く結合するが,この結合はS465の添加によって顕著には影響されない。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.