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J-GLOBAL ID：201202230553932818   整理番号：12A1250991

ため池における魚類およびエビ類の植生帯および水深方向の空間利用

Habitat Use of Vegetation Area and Different Depth by Fishes and Freshwater Prawn in a Farm Pond

著者 (4件)： 角田裕志 (東京農工大 農) ,  滝口晃 (東京農工大 大学院農学府) ,  山本康仁 (東京農工大 大学院農学府) ,  満尾世志人 (龍谷大 理工)
資料名： 農業農村工学会論文集  (Transactions of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering)
号： 280  ページ： 327-332  発行年： 2012年08月25日 
JST資料番号： S0345A  ISSN： 1882-2789  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 魚類およびエビ類のため池内における植生帯および水深方向の空間利用を把握する目的で,岩手県奥州市胆沢区南部のため池において調査を行った。調査では5属種の魚類とスジエビが採捕された。アカヒレタビラは春に主に底層を利用しており,繁殖による利用の可能性が考えられた。ヨシノボリ属とスジエビは表層と底層の両者において採捕され,ため池内を広く利用していた。ドジョウは主に底層を利用していた。魚類およびエビ類の空間利用は採餌生態や繁殖生態と関係があると考えちれ,各種の生態的特徴を反映したと考えられた。魚類やエビ類の生息場所として水生植物帯だけではなく開放水面も利用されていることが確認され,ため池に棲む水生生物の生息場の保全には多様な環境の維持が必要であることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *溜池 ,  魚類 ,  エビ ,  水深 ,  *空間分布 ,  水生植物 ,  水面 ,  テナガエビ科 ,  コイ科 ,  *水生生物
準シソーラス用語： アカヒレタビラ ,  スジエビ ,  開放水面 ,  止水性魚類 ,  植生帯

分類 (2件)： 農業土木  (FB02000W) ,  生態系  (EE01040P)

引用文献 (21件)：

• BRONMARK, C. The Biology of Lakes and Ponds. 2005, 285
• 平井賢一. びわ湖内湾の水生植物帯における仔稚魚の生態I仔稚魚の生活場所について. 金沢大学教育学部紀要. 1980, 19, 93-105
• 石田裕子. 城北ワンド群におけるトウヨシノボリ縞鰭型の生息場所特性. 応用生態工学. 2005, 8, 1-14
• 伊東利光. 宮城県金成町溜池における淡水産エビ類の増養殖に関する研究. 水産増殖. 1990, 38, 275-283
• 角野康郎. ため池の植物群落-その成り立ちと保全. 水辺環境の保全-生物群集の視点から. 1998, 1-16

タイトルに関連する用語 (5件)： ため池 ,  魚類 ,  エビ類 ,  水深 ,  空間利用