抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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等差級数型FDLバッファにおいては,長い遅延線の使用率が低いために装置規模当りのスループットが低下する。そこで,筆者らは装置規模あたりのスループットを向上させるために,遅延線バッファを2分割し,短い遅延線を回線ごとに設置し使用率の低い長い遅延線を共有することにより,装置規模当りのスループットが向上する部分共有方式遅延線バッファを検討してきた。本論文では,遅延線を更に細かく分割し,一つの方路が複数の共有遅延線群を使用することで更に装置規模当りのスループットを向上させる部分共有方式遅延線バッファの多段接続構成について,装置構成並びに各バッファが備える遅延線の最適な本数について検討した。また,出力回線ごとの要求スループットが異なる環境下において多段接続共有バッファ方式を用いることで,要求スループットの高い回線に優先的に共有バッファを割り当てることにより,装置規模を抑えつつ要求スループットの変化に柔軟に対応可能であることを示した。更に,ポアソン分布に従いパケットが発生するシミュレーションモデルにおいて目標のパケット廃棄率10
-4を達成する負荷を測定することで,出力回線数が多い場合においてより提案方式が有効であることを示した。(著者抄録)