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J-GLOBAL ID：201202231132207398   整理番号：12A0813925

砂漠環境下に存在する湿地での天体衝突マーカーの蓄積とヤンガー・ドライアスの天体衝突仮説への示唆

Accumulation of impact markers in desert wetlands and implications for the Younger Dryas impact hypothesis

著者 (7件)： PIGATI Jeffrey S. (US Geological Survey, CO) ,  LATORRE Claudio (Pontificia Universidad Catolica de Chile, Santiago, CHL) ,  LATORRE Claudio (Inst. Ecology and Biodiversity, Santiago, CHL) ,  RECH Jason A. (Miami Univ., OH) ,  BETANCOURT Julio L. (US Geological Survey, AZ) ,  MARTINEZ Katherine E. (Pontificia Universidad Catolica de Chile, Santiago, CHL) ,  BUDAHN James R. (US Geological Survey, CO)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 109  号： 19  ページ： 7208-7212  発行年： 2012年05月08日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 1.29万年前のヤンガー・ドライアスの寒冷化の始まりや大型動物の絶滅が,北米大陸に巨大な天体が落下したことがきっかけであるという仮説が論争になっている。この事件を記録した10地点の地層のうち,6つのサイトでは,この事件の層準が黒色マットになっており,いろいろな天体衝突の物証が発見されている。しかし,黒色マットは第四紀の砂漠環境下にできた湿地では普通にみられる堆積物である。この黒色マットについて,年代値が6000年前から4万年前にかけてのものを調べた結果,13のサイトのうち,10のサイトで普遍的にイリジウム濃度の上昇,磁性をもつスフェルール,チタノマグネタイト粒子などが見つかった。これらの証拠物質が,ヤンガードライアスの始まり以外の層準でも見つかったことは,それらの成因が湿地環境下での生成物であり,天体衝突事件とは無関係の産物であることを物語っている。

シソーラス用語： *新ドリアス期 ,  *気候変動 ,  *第四紀 ,  天体 ,  *衝突 ,  イリジウム ,  球晶 ,  *湿地 ,  北アメリカ ,  チリ共和国

分類 (1件)： 第四紀  (DE02070C)

タイトルに関連する用語 (7件)： 砂漠 ,  環境 ,  湿地 ,  天体衝突 ,  マーカー ,  蓄積 ,  仮説