文献
J-GLOBAL ID:201202231194888057   整理番号:12A0802347

転位中のリボソームに存在するtmRNA-SmpBとEF-Gの複合体

The complex of tmRNA-SmpB and EF-G on translocating ribosomes
著者 (19件):
資料名:
巻: 485  号: 7399  ページ: 526-529  発行年: 2012年05月24日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
正常に機能しないメッセンジャーRNAの3′末端で停止した細菌のリボソームは,転移・メッセンジャーRNA(tmRNA)を介したトランス翻訳によって救済される。まずSmpBタンパク質がtmRNAと複合体を作り,tmRNAのtRNA類似ドメイン(TLD)が停止したリボソームのA部位に入る。次に,このTLD-SmpBモジュールがP部位に移動する。この過程は伸長因子EF-Gによって促進され,この後,翻訳はtmRNAのmRNA類似ドメイン(MLD)へと切り替わる。MLDをmRNAの通路に正確に配置するには,通常とは異なった開始機構が働く。さまざまなリボソーム-tmRNA複合体は,分解能が低いものから中程度のものまで,さまざまな像がとらえられているが,明確な構造を持つ大型のtmRNAを移動させる仕組みや,MLDがどのようにしてmRNA通路に入るのかは,まだ解明されていない。今回我々は,フシジン酸で停止させたリボソーム70S-tmRNA-SmpB-EF-G複合体(EF-GとtmRNAという大型リガンドを両方持っている)の分解能8.3Åでの低温電子顕微鏡再構築像を示す。この転位後中間体(TIPOST)では,TLD-SmpBモジュールがサブユニット間のap/P複合部位に,tRNAfMetがサブユニット間のpe/E複合部位に存在する。リボソームとtmRNAのコンホメーション変化は,サブユニット間の空間の溶媒側で起こっている。基盤となる重要な動きは,30S頭部の非常に大きい独特な旋回的動きで,これがtmRNA-SmpBの転位にもMLDを配置するのにも不可欠であり,転位とMLDの配置とを結びつけている。この機構はリボソームの多様で動的な特性をよく示しており,本来ならば正統的な翻訳を行うリボソームの通常のコンホメーションが,特殊な非正統的経路での複雑な作業を促進する,修正型の翻訳にも使えることを示している。Copyright Nature Publishing Group 2012
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
遺伝子発現  ,  分子構造 

前のページに戻る