医薬品の製造現場では,製品品質確保の保証手段としてGMP(適正製造規範)に則った製造工程や品質管理が重要視され,とくに無菌医薬品の製造現場では微生物と関連する浮遊粒子数の管理が必要とされている。また,食品の衛生管理手法としてHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)が実施されることにより,製造現場にクリーンルーム等を導入して空気清浄度を管理する機運が高まっている。本稿では,医薬・食品製造現場の空気清浄度管理に適した,リオン社の大容量の気中パーティクルカウンタ「KC-32/KC-31」を紹介する。