抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
オルトケイ酸コバルトCo<sub>2</sub>SiO<sub>4</sub>中における点欠陥および欠陥関連輸送特性についての理解を促すため,高純度のコバルトの方位依存拡散,そして,シリカと熱力学的に平衡している,合成したCo<sub>2</sub>SiO<sub>4</sub>単結晶について,結晶方位,酸素活量,温度を関数として,実験的に調べた。1300°Cで,基本方位の三方向に沿った,Co<sub>2</sub>SiO<sub>4</sub>中におけるコバルト拡散の酸素活量依存性は,高い酸素活量では,多数欠陥のコバルト空乏および孔に対応する。低い酸素活量では,コバルトトレーサー拡散係数の酸素活量依存性は,高い酸素活量の場合よりも小さかった。この結果は,低い酸素活量におけるコバルト格子間濃度増加に関係があるようだ。また,低い酸素活量では,使用サンプル中に存在する不純物質イオンの影響が大きくなったことも関係するようである。不純物質イオンの影響について言えば,高い酸素活量の場合と比べ,低い酸素活量では,全点欠陥濃度が小さいことに起因している。a<sub>O</sub>(O=O<sub>2</sub>)=1 (a<sub>O</sub>(O=O<sub>2</sub>)=P<sub>O</sub>(O=O<sub>2</sub>)/P°<sub>O</sub>(O=O<sub>2</sub>), P°<sub>O</sub>(O=O<sub>2</sub>)=1atm)において,1200~1300°Cの間で,基本方位の三方向に沿った,コバルトトレーサー拡散の温度依存性について調べた。得られた結果から,Co<sub>2</sub>SiO<sub>4</sub>中におけるコバルト拡散の異方性は,温度に伴い著しく変化するものではないことが示された。結晶方位を決定し,空間群Pbnmを用いた場合,a<sub>O</sub>(O=O<sub>2</sub>)=1の際,コバルトトレーサー拡散係数の比は,およそ,D<sup><*></sup><sub>Co[001]</sub>:D<sup><*></sup><sub>Co[010]</sub>:D<sup><*></sup><sub>Co[100]</sub>=30:3:1である。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.