抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
T細胞抗原受容体(TCR)/CD3複合体からのシグナル伝達は細胞質後部のCD3鎖内に位置する6の異なる免疫受容活性化チロシンモチーフ(ITAM)に作用する。各ITAMは2の保存されたチロシン残基を有し,TCR/CD3架橋結合上でリン酸化を受けることができ,SH2を含有しているエフェクター分子のための結合部位となる。SH2ドメインの特異性は標的蛋白質中のより長いペプチドモチーフの構成におけるリン酸化チロシンとの結合能力により決定される。結果として,CD3の細胞質後部中の異なるチロシンのリン酸化は差次的にT細胞応答の性質に影響し,異なるSH2含有シグナル蛋白質のための結合部位を作り出す。本研究において,マウスCD3ζ鎖の6の異なるホスホチロシンにそれぞれ特異的な抗体を作製した。本抗体の交差反応性,チロシン含有モチーフのリン酸化対非リン酸化形態を認識する能力およびヒトCD3ζ蛋白質上の対応するホスホモチーフ中での交差反応性について,本抗体の特徴づけを行なった。本抗体はホスホCD3ζに対し特異的で選択的であることが見出された。それらはCD3ζ上の6のチロシンリン酸化可能性部位間を識別するための,および応答性の,アネルギー性のまたはアポトーシス細胞へT細胞分化を指図するシグナル経路の活性化を伴う特異的CD3ζのチロシン残基のリン酸化を関連させるための有益なツールとして用いることができる。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.