抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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メタンハイドレートの分解は吸熱反応であり,分解に伴って周囲の地層の温度が低下することが予想される。この温度低下の減少をモニタリング井に設置したセンサで捉えることによりハイドレートの分解状況を原位置で把握するのに資するデータを取得することが可能である。今回,平成22年度までに行ってきた坑井モニタリングシステムの詳細設計の結果を踏まえ,地層温度計の開発を行い,第1回海洋産出試験の候補地点に事前掘削されたモニタリング坑井に設置した。坑内での温度計測の手法としてはDTSシステムと白金測温抵抗体(Pr)をセンサとして用いるRTDシステムという異なった測定仕様を持つ2つ種類を組み合わせ,各々の計測同士が補完しあえるようなシステムを構築した。また,設置された温度計によってセメンチング前後の地層温度の測定も行われ,データの一部を船上で取得することも出来た。今後の課題は生産井の坑内機器とともに降下させる再接続のためのサブシーケーブル類などの機器の開発やオペレーション計画の策定である。