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J-GLOBAL ID：201202231703618820   整理番号：12A0259662

波束のポテンシャル散乱における障壁通過時間の再検討

著者 (2件)： 嶋田修 (福井大 大学院工学研究科) ,  山田徳史 (福井大 大学院工学研究科)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 C  (IEICE Transactions on Electronics (Japanese Edition))
巻： J95-C  号： 2  ページ： 34-40  発行年： 2012年02月01日 
JST資料番号： S0623C  ISSN： 1345-2827  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： トンネル効果において,量子力学的な粒子が障壁を通過するのに要する時間(障壁通過時間)については,これまで様々な考え方が提案されてきた。その中で,よく用いられるのが位相時間である。位相時間は,「波束のピークが障壁を横切るのに要する時間」という素朴なアイデアに基づいて定義されるが,実際の波束の運動に完全に則して定義されているとは言いがたい。本論文では,位相時間がかかえる問題点を解消するような新しい障壁通過時間を提案し,その特性及び位相時間との関係を明らかにする。(著者抄録)

シソーラス用語： *トンネル効果 ,  *波束 ,  *時間 ,  ポテンシャル散乱 ,  *ポテンシャル障壁
準シソーラス用語： *量子トンネル効果 ,  *障壁通過時間 ,  位相時間

分類 (1件)： 界面の電気的性質一般  (BM03081H)

引用文献 (9件)：

• E. H. Hauge and J. A. Støvneng, “Tunneling times: A critical review,” Rev. Mod. Phys., vol.61, pp. 917-936, 1989.
• A. P. Jauho, “Tunneling time in semiconductor heterostructures, a critical review,” in Hot Carriers in Semiconductor Nanostructures: Physics and Applications, ed. J. Shah, pp. 121-151, Academic Press, Boston, 1992.
• R. Landauer and Th. Martin, “Barrier interaction time in tunneling,” Rev. Mod. Phys., vol.66, pp. 217-228, 1994.
• 高木 伸, “トンネル時間とは何か, “パリティ, vol.08, pp. 68-71, 1993.
• E. P. Wigner, “Lower limit for the energy derivative of the scattering phase shift,” Phys. Rev., vol.98, pp. 145-147, 1955.

タイトルに関連する用語 (4件)： 波束 ,  ポテンシャル散乱 ,  障壁 ,  通過時間