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J-GLOBAL ID:201202231746183339   整理番号:12A0646149

非神経細胞におけるグルココルチコイド誘導DNAメチル化減少と,Fkbp5のエピジェネティック制御におけるDNMT1の関与の可能性

Glucocorticoid-induced loss of DNA methylation in non-neuronal cells and potential involvement of DNMT1 in epigenetic regulation of Fkbp5
著者 (10件):
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巻: 420  号:ページ: 570-575  発行年: 2012年04月13日 
JST資料番号: B0118A  ISSN: 0006-291X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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グルココルチコイドが精神神経疾患の病因において明確な役割をはたしているかもしれない。血漿中のコルチゾールレベル,グルココルチコイド感受性及びHPAアクシス機能の異常は,PTSDやうつ病のようなストレス関連疾患の臨床症状を伴うことがある。特に興味あることに,HPAアクシス遺伝子のSNPと,児童虐待のような初期生活トラウマ暴露による疾患とを繋げる遺伝子関連解析データがある。これらの研究は,HPAアクシス機能の異常調節が,トラウマ経験終了後も長く,気分や不安の形成に持続的な影響があることを示唆している。FK506結合蛋白質5(Fkbp5)の持続性のグルココルチコイド誘導によるDNAメチル化の欠損は,以前に,海馬,血液,及び神経細胞株HT-22で観察されていたが,これらのエピジェネティック変化が,HPAアクシス関連する非神経細胞でおこるかどうかを調べた。用量依存的にデキサメサゾン処理に応答して,Fkbp5遺伝子のイントロンエンハンサー領域でDNAメチル化が減少することを証明するために,下垂体腺腫細胞株AtT-20を使用した。また,これらの変化が,HPAアクシスストレス応答,神経形成及びシナプス可塑性に関連している領域に豊富であるかどうかをテストするためにマウス海馬歯状回に焦点をあてた。同様にグルココルチコイド処理した海馬全体に比較して,歯状回でDNAメチル化欠損の増加が集中していることを観察した。それから,著者らは,DNAメチル化を維持し,細胞分裂するために使用されているメチルトランスフェラーゼである,DNAメチルトランスフェラーゼ1(Dnmt1)がこの観察されたエピジェネティック変化に関わっているかどうかについて調べた。著者らは,AtT-20細胞のデキサメサゾン処理により,用量依存的にDnmt1遺伝子発現が減少すること,及びコルチコステロン処理したマウス海馬でも同様に減少することを見出した。まとめると,これらのグルココルチコイド誘導エピジェネティック変化は非神経細胞でもより広くおきていること,そしてDNAメチル化マシナリーが関係していることを実証している。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
神経の基礎医学  ,  中枢神経系  ,  遺伝子発現 

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