抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,2006年6月29日から2009年10月17日までのFORMOSAT-3/COSMIC(F3/C)のデータを使って構築した経験モデルを用いて,電子密度(N<sub>e</sub>)の高度プロファイルを検索する。モデルは,150から590km高度の全球N<sub>e</sub>プロファイルを,太陽EUV束,通し日,局地時間,及び地磁気静穏条件(K<sub>p</sub><4)下の場所のそれぞれの関数として導く。モデルから導かれたN<sub>e</sub>プロファイルは,さらに国際参考電離層(IRI)のそれと比較される。その結果,モデルから導かれたF<sub>2</sub>層ピーク高度h<sub>m</sub>F<sub>2</sub>と電子密度N<sub>m</sub>F<sub>2</sub>が,それより高高度の電子密度とともに,IRIモデルのそれらよりも低いことが示された。F3/Cモデルは,410km高度におけるF3/C観測をよく再現する一方,IRIモデルはそれらを過大評価している。IRIモデルの過大評価は,EUV束の減少とともに大きくなる。F3/Cモデルの頂部鉛直スケールハイトは磁気傾角赤道のみならず中緯度においても高い値を示すことが分かった。この結果は,IRIの結果とは有意に異なるが,しかし,頂部探査のAlouetteやISIS衛星で観測された結果とはよく一致する。(翻訳著者抄録)