抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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典型的な哺乳動物ゲノムは二つの型の転移因子(TE),自立性および非自立性の非LTR型レトロトランスポゾン,即ち,LINEとSINE,により支配されており,ほとんど例外なく単一で活性なファミリー(L1)が存在する。げっ歯類でのTEの現在行われている研究で著者らは全体的なトランスポゾン活性がSpermophilus tridecemlineatusで徐々に減少しつつあることを決定した。さらに具体的に言えば,哺乳動物の通常のありふれたL1活性はこの2千6百万年の間に劇的に減少した。実際,完全なままのORF1配列を持つ3つのL1挿入だけが容易に同定でき,完全なままのORF2配列は同定できなかった。最後のL1とSINE挿入の時期はそれぞれ約5百30万年前と4百万年前に遡る。最近に挿入されたL1エレメントをコンピューターで同定することが不可能であることから,著者らはS.tridecemlineatusが非LTR型レトロトランスポゾン活性の休止もしくは消滅を経験していると示唆する。このような観察は哺乳動物で同定された非LTR型レトロトランスポゾン活性消失のわずか第4番目の事例であり,それ自体は真獣類における重要な付加的データで,LINEダイナミクスについての著者らの理解をガイドするよう促すものである。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.