抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
多孔質金属の利用法として油を含浸させた軸受材料あるいは長期間の芳香性を維持できる芳香焼結金属が挙げられるが,それらの特性は外部へ通じる開口細孔の制御によって変化する。本研究においては,この開口細孔,含浸および強度の観点から新たな含浸合金の形成を試みた。母材としての鉄粉および細孔形成用銅粉とを混合・圧粉し,鉄粉の焼結温度において溶融した銅が焼結空洞中に浸入するプロセスを用いた。得た開口細孔へ芳香剤を真空含浸させた。プロセスパラメータと含浸可能な芳香剤の重量の関係および圧環強さ試験と三点曲げ試験によるサンプルの強度評価を実施した。これらの実験から,本手法による多孔質体の形成および含浸は従来の技術よりも1.2倍の芳香剤の増量が可能であり,母相の機械的性質の向上も図れることを見出した。