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J-GLOBAL ID：201202232146205610   整理番号：12A0413446

癌を標的とするナノ粒子は特異的に癌細胞のアポトーシスを引き起こし,正常細胞には危害を加えない

Cancer Targeted Nanoparticles Specifically Induce Apoptosis in Cancer Cells and Spare Normal Cells

著者 (4件)： KANWAR Jagat R. (Deakin Univ., Geelong, Victoria, AUS) ,  KANWAR Rupinder K. (Deakin Univ., Geelong, Victoria, AUS) ,  MAHIDHARA Ganesh (Deakin Univ., Geelong, Victoria, AUS) ,  CHEUNG Chun Hei Antonio (National Cheng Kung Univ., Tainan, TWN)
資料名： Australian Journal of Chemistry  (Australian Journal of Chemistry)
巻： 65  号： 1  ページ： 5-14  発行年： 2012年 
JST資料番号： A0492A  ISSN： 0004-9425  CODEN： AJCHA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： オーストラリア (AUS)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 抗癌剤の薬物送達上の問題と非特異的な細胞毒性の問題を克服すべく盛んな剤形開発の対象となっているナノ粒子の研究を,2000年代以後の文献を対象としてレビューしている。技術課題の切り口は,多くの抗癌剤の溶解度が低いこと,バイオアベイラビリティーが低いこと,血漿あるいはリンパ液中での半減期が短いこと,しばしば細胞毒性が強く癌細胞と正常細胞の識別力が低いことに集約され,特に最後の非特異的な細胞毒性は大きな問題として認識されてきた。本報では一部大腸癌・結腸癌も含んで主に乳癌に焦点を絞り,多種類の制癌剤ナノキャリアの性能を細胞毒性対アポトーシス比と,体内分布を軸に整理している。ナノキャリアの様態は金ナノ粒子,ナノ結晶,キトサンナノ粒子,固体脂質ナノ粒子,ナノサイズのリポソーム,シクロデキストリンポリ無水物,磁性ナノ粒子,除放性ナノ粒子,およびターゲッティング性能の高い新世代ナノ粒子に分けて概観される。これらが経口投与によって罹患部位に送達され,癌細胞選択的に作用する点を以て旧世代技術と一線を画するものと論じている。

シソーラス用語： DNA【核酸】 ,  RNA結合タンパク質 ,  *ナノ粒子 ,  *抗腫瘍薬 ,  *ドラッグデリバリーシステム ,  アポトーシス ,  腫瘍細胞 ,  金 ,  ナノ結晶 ,  キトサン ,  脂質 ,  リポソーム ,  シクロデキストリン ,  磁性材料

分類 (1件)： 抗腫よう薬の基礎研究  (GW16010A)

タイトルに関連する用語 (6件)： 癌 ,  標的 ,  ナノ粒子 ,  癌細胞 ,  アポトーシス ,  細胞