抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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三菱リージョナルジェット(MRJ)は地域間輸送を目的とする100席未満の双発機であり,2012年現在国土交通省航空局による型式証明審査の受審中である。本論文では,前記受審での構造設計に対する要求として荷重,剛性,強度,耐環境性に関する規定を示し,MRJにおける強度解析について解説した。まず,1)主要部材の配置設定,2)部材寸法の決定,3)部材ごとの荷重の算定,4)構造重量を最小化するための最適化といった手順で構造設計を行い,3)では有限要素法を用いると効果的なことから主翼外板の座屈解析例を示した。また,解析の妥当性や構造強度を実証するためにMRJでは実大飛行機構造を用いた静強度試験を行い,歪みゲージや変位計の計測値との比較評価を行う予定である。さらに,詳細なメッシュモデルによる有限要素解析は衝突問題,応力集中評価,亀裂進展解析に用いる応力拡大係数計算にも利用されており,i)燃料タンク蓋衝突解析,ii)形状急変部の応力集中係数の算定,iii)クラック近傍の歪みエネルギに関する応力拡大係数解析について述べた。