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J-GLOBAL ID：201202232554259109   整理番号：12A0084563

岩手県雫石町のスギ人工林で天然更新したヒバの樹冠特性と成長

著者 (4件)： 橋本良二 (岩手大 農) ,  本田愉望 (岩手大 農) ,  森澤猛 (森林総合研 東北支所) ,  白旗学 (岩手大 農)
資料名： 東北森林科学会誌  (Tohoku Journal of Forest Science)
巻： 16  号： 2  ページ： 33-38  発行年： 2011年11月30日 
JST資料番号： L3143A  ISSN： 1342-1336  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 複層林施業に資するため,スギ人工林の下層木として更新したヒバ下層木とスギ下層木の成長特性を比較解明した。対象林分には岩手県雫石町の1975年に植栽の民有林を選定した。1999年に毎木調査(樹高・胸高直径)を実施,2008年に下層木の樹冠諸量,相対照度,成長量を計測し,葉の窒素を分析した。その結果,99年当時の下層木の成長を見ると,スギの方がヒバより樹高成長・直径成長ともに優っていた。調査木7本ずつについて,ヒバはスギより樹冠底高が低く,樹冠長が長く,樹冠葉量が多かった。葉の窒素含量は,スギ・ヒバともに樹冠表面部で多く内部で少なく,同一部位の比較ではスギの方が多かった。ヒバは下層木として成長が遅く,光合成能力が低かった。複層林施業において,耐陰性樹種として期待されるヒバの成長データは,芳しいものではなかった。

シソーラス用語： *スギ ,  *人工林 ,  *天然更新 ,  *アスナロ属 ,  *樹冠 ,  *植物成長 ,  *林木 ,  森林 ,  樹高 ,  胸高直径 ,  照度 ,  窒素 ,  葉分析 ,  *種差 ,  含有量 ,  位置 ,  成長速度 ,  光合成 ,  複層林 ,  岩手県 ,  林分
準シソーラス用語： *ヒバ ,  *下層木 ,  樹冠長 ,  樹冠底高 ,  樹冠表面部 ,  樹冠葉量 ,  樹高成長 ,  成長量 ,  相対照度 ,  直径成長 ,  同一部位差 ,  *複層林施業 ,  *毎木調査 ,  民有林

分類 (1件)： 森林植物学  (FF02020E)

引用文献 (19件)：

• 青森県林政課(2008)青森県の森林・林業平成20年度版(2008).189pp.青森県,青森.
• Field, C. and Mooney, H.A. (1986) The photosynthesis-nitrogen relationship in wild plants. In "On the ecology of form and function" (ed. Givnish T.J.) , Cambridge University Press, Cambridge, o25-55.
• 藤島信太郎(1950)實踐造林學講義.383pp.養賢堂,東京.
• 橋本良二・須崎民雄(1983)スギ人工林の光合成生産機構に関する研究(IV)立木の光合成.日本林学会誌65:408-416.
• Hashimoto, R. (1990) Analysis of the morphology and structure of crowns in a young sugi (Cryptomeria japo-nica) stand. Tree Physiology 6: 119-134.

タイトルに関連する用語 (6件)： 岩手 ,  スギ人工林 ,  天然更新 ,  ヒバ ,  樹冠 ,  成長