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J-GLOBAL ID：201202232656290191   整理番号：12A0684264

天然ウナギ卵発見の道

著者 (1件)： 塚本勝巳 (東京大学大気海洋研究所)
資料名： 日本水産学会誌
巻： 78  号： 2  ページ： 316-319 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： F0898A  ISSN： 0021-5392  CODEN： NSUGAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,太平洋における天然ニホンウナギの産卵場の解明を目的とした海洋調査の歴史について紹介した。1973年,東京大学海洋研究所の研究船を用いたウナギ産卵場調査が開始された。同年,台湾東方海域で全長約50mmのレプトセファルスが採集された。さらに,1991年,全長10mm前後のレプトセファルスも採集された。しかし,その後2005年の孵化仔魚の採集成功まで,14年間の空白が続いた。2009年,西マリアナ海嶺南端部の海山域で,ニホンウナギの受精卵の採集についに成功した。研究の結果,ウナギは新月の2~4日前の3日間に,ほぼ同一海域の水深150~200mの比較的表層近くで毎晩産卵していると考えられた。

シソーラス用語： *ウナギ ,  *生息場所 ,  受精卵 ,  幼生 ,  *海洋調査 ,  試料採取
準シソーラス用語： *ニホンウナギ ,  レプトケファルス ,  *産卵場所 ,  試料採集

分類 (2件)： 魚類  (FH02020K) ,  個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (7件)：

• 1) Tsukamoto K. Discovery of the spawning area for the Japanese eel. Nature 1992; 356: 789-791.
• 2) Tsukamoto K. Spawning of eels near a seamount. Nature 2006; 439: 929.
• 3) Chow S., H. Kurogi, N. Mochioka, S. Kaji, M. Okazaki, K. Tsukamoto. Discovery of mature freshwater eels in the open ocean. Fisheries Science 2009; 75: 257-259.
• 4) Kurogi H., M. Okazaki, N. Mochioka, T. Jinbo, H. Hashimoto, M. Takahashi, A. Tawa, J. Aoyama, A. Shinoda, K. Tsukamoto, H. Tanaka, K. Gen, Y. Kazeto, S. Chow. First capture of post-spawning female of the Japanese eel Anguilla japonica at the southern West Mariana Ridge. Fisheries Science 2011; 77: 199-205.
• 5) 張成年.産卵海域で成熟ウナギの捕獲に成功! 日水誌 2008; 74: 979-981.

タイトルに関連する用語 (4件)： ウナギ ,  卵 ,  発見 ,  道