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J-GLOBAL ID：201202232688800191   整理番号：12A1378119

層状粘土鉱物を利用したメソポア材料の開発

著者 (7件)： 野村隆文 (北海道総合研究機構 工試) ,  執行達弘 (北海道総合研究機構 工試) ,  吉田憲司 (北海道総合研究機構 工試) ,  橋本祐二 (北海道総合研究機構 工試) ,  板橋孝至 (北海道総合研究機構 工試) ,  赤澤敏之 (北海道総合研究機構 工試) ,  工藤和彦 (北海道総合研究機構 工試)
資料名： 北海道立総合研究機構工業試験場報告  (北海道立総合研究機構産業技術研究本部工業試験場報告)
号： 311  ページ： 151-155  発行年： 2012年 
JST資料番号： F0674A  ISSN： 2189-1230  CODEN： HOKSA9  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 層状粘土鉱物は層間に交換性陽イオンを含む層状構造を持っている。粘土層間の陽イオンを様々の高く金属水酸化物イオン等で置換し,焼成すると多種多様の機能を有する無機複合材料を作ることができる。本研究では層間挿入法により,2~50nmの細孔径を有するメソ多孔性の無機複合体を作製する製造条件の検討を行った。本研究では,精製モンモリロナイト,天然ベントナイトに加えて,天然ゼオライトを素材として層間架橋粘土複合体作製を行った。層間挿入物質として塩基性塩化アルミニウム,層間拡大物質としてポリビニルアルコールやラウリン酸ナトリウムを用いた。ラウリン酸ナトリウムは造孔剤として寄与し,粘土層の層の拡大に寄与する。得られた層間架橋粘土複合体の吸脱着等温線を調べた結果,全ての試料で相対圧0.6~0.8でメソポア細孔による吸着等温線の立ち上がりが見られた。本研究の結果,層間挿入法によって粘土鉱物にメソ細孔の付与が可能であることが確認された。

シソーラス用語： *粘土鉱物 ,  比表面積 ,  細孔径分布 ,  多孔性 ,  膨潤 ,  *モンモリロナイト
準シソーラス用語： メソポア ,  水蒸気吸着 ,  層間挿入 ,  層間複合体

分類 (2件)： 珪酸塩鉱物  (DE08030A) ,  固-気界面一般  (CB12041H)

引用文献 (16件)：

• 1) 日本粘土学会, ベントナイト利用研究グループ資料集(1), 57 (1993)
• 2) 鈴木啓三:放射性廃棄物処分におけるベントナイトの役割, デコミッショニング技報, 13号, 52-61 (1995)
• 3) 多孔質吸着材ハンドブック, フジテクノシステム, 1-715 (2005)
• 4) 徐放技術と用途展開, 東レリサーチセンター, 1-366 (2002)
• 5) 黒田一幸・佐々木高善:無機ナノシートの科学と応用, 1-416 (2005).

タイトルに関連する用語 (4件)： 層状 ,  粘土鉱物 ,  メソポア ,  開発