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J-GLOBAL ID：201202232704650146   整理番号：12A0761774

白色発光ダイオード(LED)を用いた餌料用微細藻類の培養

著者 (3件)： 石川卓 (三重県水産振興事業団 三重県栽培漁業セ) ,  石川卓 (三重大 大学院生物資源学研究科) ,  磯和潔 (三重県水産振興事業団 三重県栽培漁業セ)
資料名： 水産技術  (Journal of Fisheries Technology)
巻： 4  号： 2  ページ： 51-55  発行年： 2012年03月30日 
JST資料番号： L8256A  ISSN： 1883-2253  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 有用水産動物の種苗生産において微細藻類の大量培養が欠かせない。その際の人工光源として低価格で導入できる白色発光ダイオードの利用可否について検討を行った。培養した微細藻類はPavlova lutheriとChaetoceros neogracileで,3Lと30Lの容器を用いて白色蛍光灯と比較を行った。その結果,増殖速度において容器の大小,微細藻類の種類にかかわらず白色発光ダイオードと白色蛍光灯との間に差異は認められなかった。一方,使用電力は白色発光ダイオードでは蛍光灯の約50%であった。さらに,白色発光ダイオードは照射面への放熱が少なく,培養液の温度上昇を抑えることができた。このように,発光ダイオードは微細藻類の培養において省エネルギー化をすすめる上で有効な光源であると考えられた。

シソーラス用語： *藻類 ,  *天然餌料 ,  *細胞培養 ,  *発光ダイオード ,  植物性鞭毛虫類 ,  比較試験
準シソーラス用語： *餌料生物 ,  *白色LED ,  *微細藻類 ,  Pavlova lutheri ,  Chaetoceros neogracile ,  種苗生産 ,  人工光源 ,  蛍光灯

分類 (2件)： 微生物,組織・細胞培養による物質生産一般  (FK03010P) ,  水産増養殖一般  (FH04010N)

引用文献 (20件)：

• 1) 林政博・瀬古慶子(1986)アコヤガイの種苗生産について.三重県水産技研報,1,39-69.
• 2) 岡内正典(2002)海産魚介類の初期餌料用微細藻類の大量培養技術の開発.日水誌,68,625-626.
• 3) 向阪信一・加藤元一・増田篤稔・洞口公俊・村上克介(2005)餌料用微細藻類培養のための光放射法.松下電工技報,53,20-25.
• 4) 中島幹二・奥村裕弥(2000)人工光利用による餌料用微小藻類Pavlova lutheriの培養器大型化に関する考察.照明学会誌,84,502-506.
• 5) UKELES R.(1961) The effect of temperature on the growth and survival of several marine algal species. Biol. Bull, 120,255-264.

タイトルに関連する用語 (5件)： 白色発光ダイオード ,  LED ,  餌料 ,  微細藻類 ,  培養