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J-GLOBAL ID:201202232757355839   整理番号:12A0714757

わが国の核燃料サイクルの問題

著者 (1件):
資料名:
巻: 54  号:ページ: 342-345  発行年: 2012年05月01日 
JST資料番号: G0154A  ISSN: 1882-2606  CODEN: NGEGAL  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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閉塞状態にある核燃料サイクルを巡る諸問題に関して所感を述べた。1)核燃料サイクルが完成すれば,今後2千年以上日本の電力は足りる筈だったが,現実は高速増殖炉を開発できない,核廃棄物の最終処分をできない,Puや使用済み燃料が溢れるという問題が起きている。2)福島第一原発事故と電力会社の『やらせ事件』以前には,年間最大約6.5トンのPuをプルサーマルとして消費することになっていたが,現実的ではなくなった。3)六ケ所村の再処理工場は当初見込みの3倍の建設費用が掛かっているが,未だ稼動していないし,また原子力ムラの内輪の事情があって,撤退できないでいる。4)1967年の長期計画における高速増殖炉の実用化は1980年代後半だったが,長期計画毎に繰り下げとなり,2000年の長期計画では実用化の目標が示されていない。5)原子力発電の最大の問題は核廃棄物の処分であるが,最終処分の可能性が極めて低い現状では,使用済み燃料をドライキャスクに入れて長期間保管するのが現実的な選択肢である。6)日本の原子力政策は,電力会社の地域独占,発送電一体,総括原価方式といった特殊事情が創り出した巨額の利権に,政治家,官僚,マスコミ,経済界,学者が群がり,夫々の分け前を漁るという原子力ムラと呼ばれる腐敗構造の中で,おかしくなった。核燃料サイクルが抱える様々な問題はこの原子力ムラの中で隠され,矮小化され,先送りされてきた。原子力ムラを解体せよ。
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分類 (7件):
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科学技術政策・制度・組織  ,  核燃料一般  ,  核燃料再処理  ,  電力工学・電力事業一般  ,  原子力発電  ,  放射性廃棄物  ,  生産に関する一般問題 
タイトルに関連する用語 (1件):
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