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J-GLOBAL ID:201202233082230949   整理番号:12A1352452

不飽和脂肪酸は,RAW264.7マクロファージのATP結合カセット輸送体A1とG1の発現を阻止する

Unsaturated fatty acids repress expression of ATP binding cassette transporter A1 and G1 in RAW 264.7 macrophages
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資料名:
巻: 23  号: 10  ページ: 1271-1276  発行年: 2012年10月 
JST資料番号: E0597B  ISSN: 0955-2863  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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コレステロール逆転送系(RCT)は,余分なコレステロールを体外に排出するため抹消から肝臓に配送するシステムであり,高密度リポタンパク質の主要な抗動脈硬化の特性である。マクロファージにおけるコレステロール流出のための主要な輸送体として,ATP結合カセット輸送体A1(ABCA1)とG1(ABCG1)はRCTにとって重要である。著者らは,RAW264.7マクロファージにおいて脂肪酸(FA)によるABCA1とABCG1発現制御のメカニズムについて調べた。細胞は,肝臓X受容体(LXR)アゴニストであるT0901317の非存在下または存在下で,パルミチン酸,オレイン酸,リノール酸,リノレン酸やエイコサペンタエン酸を100μmol/Lで添加し培養した。不飽和FAは,アゴニスト非存在下でABCA1とABCG1のmRNAを著しく減少させた。飽和FAはそうではなかった。ヒストン脱アセチラーゼ阻害剤であるトリコスタチンA(TSA)は,ABC輸送体の基本的な発現を増加させるばかりでなく,不飽和FAによる転写阻止を抑制した。TSAによるABCA1とABCG1のmRNAの基礎発現の増加は,ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARγ)およびPPARγコアクチベーター1αの発現の増加と平行していたが,LXRαおよびPGC-1βの発現は有意に低下した。不飽和FAによるABCA1とABCG1のmRNAに対する抑制効果はT0901317によって消滅したが,タンパク質レベルでは減少したままであった。プロテインキナーゼCδの化学的および遺伝的欠損は,ABCA1とABCG1対するリノール酸の抑制作用を消滅しなかった。結論として,不飽和FAは,RAW264.7マクロファージにおける2つの異なるメカニズムによってABCA1とABCG1発現を抑制する。2つのメカニズムとは,LXR依存性のおそらく変調ヒストンのアセチル化状態による転写抑制およびLXR非依存性の翻訳後抑制である。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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脂質の代謝と栄養  ,  遺伝子発現 
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