抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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下水汚泥処理技術「メタサウルス」は,高性能連続式水熱反応器を用い,易分解性有機物を連続的に消化しやすいカルボン酸類に加水分解させた後,滞留日数わずか5日という高速で消化ガスに転換させて消滅させ,本来,燃料として利用できる難分解性有機物のみを残存させて固形燃料化する無駄のないプロセスを採用している。下水道革新的技術事業に採択され,長崎市の東部下水処理場から排出される下水汚泥の全量(2.8T/日)を100%処理した。製造された固形燃料は,同じ地域内のゴミ焼却却熱電供給施設で利用され,発電量の1%アップ(15kW)に寄与している。本技術の最大の特徴は,汚泥から転換した消化ガスのみで固形燃料を製造するため,温室効果ガスの収支が,吸収(エネルギー生成)側になるという点であり,ランニングコストも低く抑えることができる。また固形部分の無機物部分に着目すれば,固形燃料はこの時点で高級な有機肥料である。なお長崎市全体の汚泥を本方式で処理すれば,さらに発電量が12%(180kW)増加する。