抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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絡み合い現象は,量子力学においてだけでなく,量子情報や量子コンピューテイングにおいても重要であり,盛んに研究が行われている。本論文では,非慣性系におけるDirac場の3分割Greenberger-Horne-Zeilinger(GHZ)状態の絡み合いに及ぼすデコヒーレンスの影響を,位相減衰,位相フリップ,および,ビットフリップチャンネルを使って調べた。GHZ状態の絡み合いを定量化するために,1タングルおよびπタングルが用いられるが,2タングルは閉じた系として振る舞うことを示した。また,1タングルおよびπタングルは,互いに異なった振る舞いを示すことがわかった。すなわち,相互作用とチャンネルの種類に依存して,絡み合いのサドンデスを完全に避けたり,遅らせることができることを示した。系がビットフリップチャンネルと相互作用をしている場合,無限大加速の極限では,デコヒーレンスの効果は無視できる。さらに,位相フリップの場合,1タングルおよびπタングルの突然の再生が起こるが,集団的相互作用が働いている場合,その再生は遅れることがわかった。