抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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平成23年9月の台風12号による熊野川熊野地区河道閉塞(土砂ダム)緊急対策工事を紹介する。災害復旧の基本方針は,1)応急排水路は恒久対策仕様で計画する,2)材料調達が極めて困難なため現地発生材を利用した水路構造とする,ことであった。施工手順は,1)上池から下池へ,下池から崩積土砂下流側へのポンプによる排水,2)崩積土砂天端の整地と湛水池の埋め戻し,3)応急排水路の施工,で行った。我が国では過去に175件の深層崩壊が発生しており,深層崩壊への対応として,FEM逆解析や限界雨量曲線の利用による「危険箇所の安定性評価手法」の構築と,安定対策工として多数の鉛直ボーリングを連結させて不安定土塊内の地下水位の低下を図る「立体排水工」を提案し,緊急対策排水工事にサイフォン原理を利用した水替え方法を提案する。