抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,著者の故障診断経験から,自動車エンジンの空燃比を制御する燃料トリムは,スキャンツールでグラフ化することにより,故障診断の強力な手法となることを示した。本稿では燃料トリムの理論を解説し,短期燃料トリム,長期燃料トリムの概念を示した。具体的な適用例として,99年型スバルForester(2.5lエンジン)がアイドル時にサージする不具合に対し,6個のPID(エンジン回転数,スロトル位置,負荷計算値,フロント酸素センサ,MAF,長期および短期トリム)を用いて診断した。調査によりエンジン出力が不足で,アイドル時のエンジン回転速度が異常に高く,またMAFデータが正常値より1桁高いこと,アイドル状態でエンジンが開ループにあることを確認した。全ての兆候から全燃料トリムが-29%を確認した。著者らはMAFセンサ不良と判断し,新品に交換して運転速度を正常に復帰し,WOT(スロットル全開)での負荷PID値は100%に回復した。