抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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硬骨魚と高等脊椎動物のヘモグロビンは,発生段階特異的に発現する2つのαグロビンと2つのβグロビンから成る四量体タンパク質である。胚性および成体のαおよびβグロビン遺伝子のゲノム編成は種間で異なる。魚類においてαおよびβグロビン遺伝子は転写開始点に関して双方向性にヘッドトゥーヘッドの向きに配列されているという独特のゲノム編成をとることが知られている。メダカにおいて,我々は14のグロビン遺伝子が2つの異なるクラスターに位置することを立証し,5対のαおよびβグロビン遺伝子がヘッドトゥーヘッドの向きに配置されていることを見出した。11のグロビン遺伝子の発生上の発現パターンは4つの型に分類された。それらの発生上の段階特異的発現がどのように調節されるかを明らかにするため,我々は4つの型のGFPまたはRFP遺伝子組換えメダカを作成した。そのような遺伝子組換えメダカは,個々のグロビン遺伝子由来の1~1.7kbp 5’上流配列の各々が発生段階特異的なグロビン遺伝子の発現を調節する能力を持つことを明らかにした。特に,ヘッドトゥーヘッドであるα3およびβ3,そしてα4およびβ4遺伝子の間の区間は,その区間の両側に位置するグロビン遺伝子の同調した発現を制御した。これは赤血球細胞でαおよびβグロビンが等量発現する機構を理解する上で重要である。我々は,ヘッドトゥーヘッドの間の区間が両側に位置するグロビン遺伝子の発現を制御しうることも立証した。これらの発見はαおよびβグロビンが赤血球細胞で等量発現する機構を理解する上で重要である。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.